Vシネ「極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU」ネタバレ感想【王道極道モノがなぜこんなことに】

2003年/ 日本/ 129分

監督:三池崇史
脚本:佐藤佐吉
出演者:曽根英樹/ 哀川翔/ 吉野きみ佳/ 火野正平/ 冨田恵子/ 曽根晴美/ 加藤雅也/ 小沢仁志/  遠藤憲一/ 長門裕之/ 石橋蓮司/ 丹波哲郎

【あらすじ】

失踪したアニキ（哀川翔）を探すため、ヤクザで弟分の南（曽根悠多）は名古屋で情報集めに奔走する。個性の強い登場人物たちに出会いながら、南は”牛頭”と呼ばれる地獄の鬼と対面するが・・。三池監督が放つ異色のヤクザホラー。

【約４分間の冒頭シーンです。本編見なくてもこれで十分かも。】

極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU - YouTube

【以下雑なネタバレと感想です。】

ある喫茶店で。ヤクザの組長（石橋蓮司）と組員の面々（哀川翔、小沢仁志、エンケン等豪華俳優陣）が揃って会議中です。

突如一人だけ臨戦態勢に入るアニキ（哀川翔）。散歩中のチワワを鷲掴んだと思ったら「ヤクザだけを殺すよう訓練されたヤクザ犬だ」と言い放ちチワワを３回ぐらい道に叩き付け、砲丸投げのようにぶんぶん振り回して惨殺します。

しょっぱなからかなり観る人を選ぶ映画です。アニキに引くヤクザたちがまともな人々に見えてくる不思議！

奇行が目立つアニキを持て余した組長は、アニキを【ヤクザ処分場送り】にするよう舎弟の南（曽根悠多）に命令します。しかし処分場に着く前になぜかアニキが死んでしまい、死体がこつ然と消えてしまったからさあ大変。

南がアニキの遺体を探しまくるというストーリーです。

たどり着いた名古屋の喫茶店では黒のブラジャーをつけた店長がコーヒーに茶碗蒸しをサービスして登場。誰も店長のことに触れてくれない。南はアニキ探しを地元ヤクザの山城組に頼みます。クイズに正解すればアニキ探しに協力すると言う山城親分に「座っていてもたっているものは何？」となぞなぞを出されるんですが、皆さん何かわかりますか？

「え・・・ち○こ？」と思った私はすいません心が汚れています。（正解は時間だそうです。）山城組の能勢（火野正平）の案内であてがわれた旅館は、猛烈な怪しさを放つ【マサカズ旅館】。

全然落ち着けない旅館でアニキに思いを巡らせる南。南の手にはアニキがくれたジバンシーの穴あきパンティーが・・。「いつか好きな人ができたら、この穴あきパンティーをプレゼントしろ」と言われた思い出が駆け巡ります。引く女性が多いんじゃないかな？

悪夢の中で、南は白いブリーフをはいた牛頭と対面します。地獄の獄卒と言われる牛頭の扱いがコレですからね。よだれみたいな液体をたらし迫ってくる牛頭。南に謎の手紙を渡すと顔をべろーんって舐めまくります。

香港生まれの警官、セリフのカンペを読むアメリカ人、自分の母乳をせっせと出荷するマサカズ旅館の従業員・マサなど、母乳だけに濃いメンバーによって手がかりを掴んだ南はとうとう【ヤクザ処分場】にたどり着きます。ていうか三池監督母乳好っきゃな！

映画「ビジター Q」では内田春菊さんがフレッシュな母乳を惜しむこと無く出されていたので、マサ役の冨田恵子さんもリアル母乳なんでしょうか？

www.japanimafrance.com

 南の前に、「自分が翔のアニキだ」と言い張る謎の女が現れます。最初は警戒していた南ですが、次第に彼女に惹かれていきます。

宿が無いから二人でホテルに泊まるんですが、女に「エッチしたいならいつでも起こしてくださいね（ﾆｯｺﾘ）」とか言われて激しく動揺する南。彼女を翔のアニキだと認識した南は、彼女を守ると誓います。

しかし当然ながら女＝翔のアニキだと誰も信じてくれず、組長は女アニキを手込めにしようとする始末。組長がおたまを自らの肛門に挿入することで前立腺を刺激しコトに及ぼうとしたところで南が乱入。最終的に南によっておたまに放電され組長は感電死します。（しかもちょっと嬉しそう）

晴れて結ばれることになった南と女アニキ。ジバンシーの穴あきパンツも受け取ってもらえた！ヨカッタネ！Σd(ゝ∀･)

しかしいざ行為に及ぶと女の股間から翔のアニキがコンニチハ！「とかげのおっさん」よろしくポンと生まれ出て、アニキを生んだ女は干からびたけどお湯に入れたら戻った。

南と女アニキ、翔のアニキは仲良く暮らしましたとさ。

このVシネ、当時は旅館の従業員・カズ役の曽根晴美さんの意向で正統派極道モノになる予定が何だかこんな感じの仕上がりになっちゃったんですよね。主演の南役は曽根氏の実子だそうですが、お二人とも全力で好演されてました。( * ´ ∀ ` * ).+ﾟ

 【↓130分ぐらい暇な方は是非観てください。即購入しないで借りたほうがいいです。】

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