映画「感染」【ホラーというかエイリアンぽい】ネタバレ感想

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2004年/ 日本　98分

監督・脚本：落合正幸
原案：君塚良一
製作：一瀬隆重
製作総指揮：濱名一哉/ 小谷靖
出演者：佐藤浩市/ 高嶋政伸/ 真木よう子/ 山崎樹範/ 羽田美智子/ 星野真里

【あらすじ】

舞台は古い病院。十分な設備や備品もなく、多くの患者を抱えたスタッフたちはストレスと疲労で爆発寸前だった。そんな折担ぎ込まれた一人の患者。未知のウイルスに感染しているその患者により、院内の人間は次々と謎の病原体に感染していく。「Jホラーシアター」によるパニック・ホラーの傑作。
【予告編】

感染（Infection）　予告

【映画のネタバレ感想です。先に映画を見てから読んだ方が楽しめるよ！】

冒頭から薄暗い病院。医師と看護師不足で手が回らず、何時間も待たされる患者たち。ついに脳挫傷を放置され両耳から出血する患者が出ます。

本当に看護学校卒業したのか？と疑問に思うほど注射が下手な看護師。患者さんの腕をヤク中患者状態にしてしまいます。どうしても外科手術をしてみたい新米医師、誰もいないのに一人で喋る老婆、狐面をつけた男児など、なかなか不気味なメンツが揃っています。

そんな病院で事件が起こります。

全身火傷の患者を医療ミスで死なせてしまったことから、その場にいた秋葉医師（佐藤浩市）、魚住医師（高嶋政伸）、看護師（木村多江）、看護婦長（南果歩）は隠蔽作戦を実行することに。細胞を早く腐敗させ長らく死んでいたように見せかけるため、死亡した患者をヒーターで暖めます。

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【↑ヒーターで死体を温める作業。こんなとこ絶対居たくない。】

さらに謎の病原菌を抱えている患者を乗せた救急車が乗り付け、患者を院内に置き去りにして行ってしまう。

この患者が見たことも無いおぞましい症例の持ち主で、緑の粘液みたいなものを出しつつ微笑みかけてくるというシロモノです。どろどろに解けた状態で脱走したので院内はえらいことになります。

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【↑ドロドロに溶け出す巨神兵の画像を貼っておきますね】

ダッシュボードから逃げた痕跡がわかるんですが、どうも途中から・・・エイリアンみたいな雰囲気になってくるんですよ。

婦長は自分の手を熱湯につけてしまうし、注射下手な看護師は自分の体に無数の注射針を刺して緑の液体と化してしまいます。
この星野真里さん演じる看護師が、めっちゃ可愛いんですよ・・・*´д`*）ﾊｧﾊｧ

注射が下手なことで負い目を感じていたのでしょうか、看護師を目指した理由を注射針ブッさしながら涙ながらに語り出すとこは、ちょっと感動してしまいました。 f:id:mi_ro:20160225152600p:plain

【↑ナース役の星野真里さん。どこかのパーツが深キョンを彷彿とさせます。】

マッド医師の赤井（佐野史郎）は「医療ミス隠蔽」を知っていることをほのめかして、秋葉医師と魚住医師を自分の研究に協力させようとします。液体化した患者を捕まえて学会に発表するというのです。

このマッド赤井医師と魚住医師なんですが、「あんたがいるからこの病院が好きになれなかった」とか「君に医師・人間としての欠陥があるからだ」とか、本音と本音のぶつかり稽古を始めます。魚住医師はもとから病院に不満があり、早くこの病院を抜け出したかったんですね。まあそれで、院内感染と医療ミス隠蔽という恐怖が合わさり、個々の持つ問題や不安が現れてくるんです。

この魚住医師も御多分に洩れず感染して亡くなります。断末魔の瞬間、こう・・・、手を前に差し出しながら死亡するんですけど、そのとき左手の中指だけ折り曲げてるところが良かったです。

ネタバレですが謎のウイルスは罪悪感に感染するんですって。自身の感染した緑色の血を見て驚きのあまり白目になる佐藤浩市・・。翌朝、やっと警察が院内に入ってきます。赤井という名の医師は存在せず、それは医療ミスで死亡した男性の名前でした。早速事件が報道され、インタビューを受ける救急隊員が「この病院に患者を預けなくてよかった」と話しています。

目下行方不明中の秋葉医師はなぜかロッカーにこもってしまい、最後ちょっとよくわからない感じで終わりました。ホラーというよりはヒューマンドラマ的に面白い映画です。