稀人(まれびと)ネタバレ映画感想【”極限恐怖”とやらはどこへ?】
2004年/ 日本 92分
監督: 清水崇
脚本: 小中千昭
音楽: 滝根俊之
出演者:塚本晋也/ 宮下ともみ /中原和宏 /蜷川みほ
【あらすじ】
映像カメラマンの増岡は、黒木という男が自らの目にナイフを突き刺して自殺する様子を目撃する。男の恐怖の表情が忘れられない増岡。真の恐怖にたどり着くため、増岡は事件現場におもむく。そこで出会った一人の少女とは・・。
【予告編】
【以下結末までネタバレしてます。先に映画を観たい人は気をつけてね!】
映像マニアの増岡。アパートにはモニターが何台も備え付けてあり、麻薬中毒者が監禁されている部屋、スナッフビデオ、心霊映像やUFO映像も所有しています。
このスナッフビデオが1分ぐらいしか映らないんですが、この映画で一番怖かった。
地下鉄で黒木という男が自ら目を突き、自殺する事件がありました。その時の恐怖の表情が忘れられない増岡は、事件のあった地下道へと向かいます。
地下道には「デロ」なるものを恐れる浮浪者や、死んだはずの黒木に遭遇します。
黒木に地下の世界へいざなわれた増岡は、そこで全裸の少女を見つけるのです。
【↑毛は綺麗に剃られています。】
少女は喋れないようなのでFと名付け、自身のアパートに確保しますが、血液しか飲みません。
増岡は数日前から妙な女に絡まれます。フユミを隠しているだろう、フユミに会わせろと迫る女を殺害し、何リットルかの血を搾り取った増岡。これ白昼の高架下で犯行が行われるんですが、全然バレない。
搾り取った血液はFに与えます。お腹壊さんのかな・・?
【↑こんな堂々と殺人が行われているのに誰も気づかないとか怖い。】
第二の犠牲者は女子高生です。エンコーでおびき寄せ喉を掻っ切って、その血をまたFに与える増岡。
要所要所に死んだはずの黒木が道案内人のように現れ、ある時は機械ボイスで「Fを飼育しきれていない」と叱咤し、ある時は優しい声で「あなたならできる」と激励したりします。
【↓参考までに二人の会話です】
増岡「どうして僕はあなたが見た恐怖に興味を抱いたのだろう」
黒木「それはいにしえの記憶・・未知だからです」
こんな感じで時間が過ぎます。正直この映画30分ぐらいに収めても良かったんちゃうかな?
増岡は自分が別れた妻を殺し、自分の娘を監禁したことを思い出します。そして街をさまよううち、突如デロを目撃します。デロ・・忘れてたけどここで登場するんだ・・。キイーっともなんともつかない予想外のでかい声で鳴くデロ。坊主頭で体にちょっと緑色のカビ?みたいな装飾をほどこした全裸の人にしか見えないのですが、デロらしいです。
アパートに戻ってきた増岡は、瀕死のFが倒れているのを発見します。
「帰ってきてたんだ・・」息も絶え絶え言う彼女に、自らの口を切って血を吸わせる増岡。てかなんで口?娘そっくりの生物にクチビルを吸わせるとか気持ち悪い。しかもこのシーンだけやたら長かった。
増岡はFに手を取られて地下へ降りていきます。ラストはなぜか全裸のFがビデオを回し、恐怖に顔を歪めた増岡の顔でEND。
【↑正直早送りで観てもいいと思います。】