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オペラ「後宮からの誘拐」あらすじと感想

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オペラ『後宮からの誘拐』(L'ENLÈVEMENT AU SÉRAIL)

1782年にモーツァルトが作曲した三幕からなるオペラ。

 

主人公ベルモンテが召使ペドリッロの助けを借りながら、恋人のコンスタンツェをトルコ人の太守セリムの後宮(ハレム)から救い出すというお話。

モーツァルトの5大オペラのひとつとして高い人気を誇る。(wiki参照)

 

【以下雑なあらすじと感想です。】

 

<主な登場人物>

セリム:トルコ人の太守。コンスタンツェに惚れてる。
ベルモンテ:スペインの貴族。コンスタンツェの婚約者。
ベドリッロ:ベルモンテの召使いでブロンデの恋人。
コンスタンツェ:ベルモンテの婚約者。
ブロンデ:コンスタンツェの女中。
オスミン:太守の家来で監督官。ブロンデに惚れてる。
イェニチェリ:常備歩兵軍団。

 

冒頭、華やかなイギリス人貴族たちのパーティーで。トルコ人をかたどった悪趣味なゲームに大はしゃぎの人々。

トルコ人を模した置物をハンマーで叩く ”ち〜ん” て音がするんですよ。

 

↓モラルも何もあったもんじゃない。

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これに大爆笑する一同を冷たい目で見つめるのは、コンスタンツェブロンデ

二人は海賊にさらわれ、トルコ人太守セリムのハレムに囚われます。

 

【↓ハレムって言ってもこういう"男性一人に対して複数の女体的なアレ"じゃなくて】

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【↓こういうの。宮殿の中で女性が暮らす場所のことだよ!】

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婚約者を奪われたベルモンテは、太守の家来であるオスミンに接触します。

折り鶴を棒にバランス良く引っ掛けることに夢中のオスミン。ベルモンテが大声で歌うので集中できず、怒ってしまう。

 

ペドリッロはベルモンテを建築家として宮殿で雇うようオスミンに紹介するも、完全に無視されます。

 

そしてイェニチェリが歌う中、盛大に登場する太守セリムとコンスタンツェ。イェニチェリの方々のメイクがすごかったです。

ウォーボーイズというか呪怨の俊雄というか、とにかくインパクト大なビジュアル。

 

 

【↓とにかくインパクト大なイニェチェリの方々。

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オスミンが風呂に入りつつ自分を世話するようブロンデにいいつけます。オスミンはブロンデが好きなんだけど、その裏返しで荒っぽく接してしまう。小学生か。

 

一方、太守セリムはコンスタンツェに求愛するも拒否されます。まあそうなるよね。

 

ペドリッロはブロンデと会って、逃亡の用意をすることを伝えます。

ペドリッロの作戦でオスミンを酒で眠らせることに成功し、ようやくベルモンテはコンスタンツェに会うことができました。

ペドリッロのキャパシティの凄さよ。

 

逃亡の日、うまくいくかに見えたのもつかの間。4人全員がオスミンとイェニチェリたちに捕まります。ベルモンテがかつての敵の息子だと知った太守セリムは、4人に死刑を宣告するのです。

 

丸い球体の中で悲しみに暮れる4人。

コンテンポラリーのオペラだったので、舞台装置が一々シャレオツでした。

 

↓この演出・・・すごいセンス。

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死刑になってもお互いを愛し続けると誓うベルモンテとコンスタンツェ。

 

それを見て太守セリムは死刑を取りやめます。なんか哀愁漂うセリムが可哀想になってくる。

納得のいかないオスミンを尻目に4人は解放されます。

 

3時間半と長めのオペラでしたが、モーツァルトの華やかな曲のおかげでさらっと観られました。

 

【↓わかりやすいお話で音楽も華やかだよ!】

 

【↓胎教にもいいよ!モーツァルトのアリア集。】 

モーツァルト:オペラ・アリア集

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