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オカルト【異常な人間ほど自分の異常さに気づいていない】映画ネタバレ感想

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 監督・脚本・撮影:白石晃士

出演者: 宇野祥平/ 白石晃士/ 
2009/ 日本/ 110分
【あらすじ】

白石監督によるモキュメンタリー映画。ある通り魔事件をきっかけに、「神の啓示」を受けた男が大量殺人を計画、実行する様子を描く。

【予告編】


予告編 :『オカルト』/ Trailer :『occult』

【以下雑な感想とネタバレです。先に映画を観た方がたぶん面白いよ!】

架空の出来事をドキュメンタリー風に描いた、モキュメンタリーというジャンルの映画です。映画の序盤で人が次々刺殺され、犯人は崖に身を投げて自殺します。

この無差別殺人事件を調べているのが映像会社ディレクターの白石監督。被害者少女の母親にインタビューするシーンが何気に怖い。

被害者母:「最近あの子が帰ってくる夢をみたんです。玄関のところに立ってて、あの子の口が裂けて、ゲラゲラ笑うんです。

 

続けてインタビューしたのは、重傷を負いながらも一命を取り留めた江野(宇野祥平)。日雇い仕事でその日暮らしをしている江野は、インタビューに答える代わりに焼肉をおごらせたり、撮影会社の一室で寝泊まりさせてくれと頼んだり、妙な図々しさがあります。

【↓日雇い派遣の江野。仕事が来なくなり生活に困窮している様子。】

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江野:「こんなうんこみたいな世界が、あの無差別殺人事件で変わったんです。今では犯人に感謝してます。」

”うんこみたいな世界”を言いたかっただけっぽい。このあと3回ぐらい言ってましたから。

 

江野の言う”世界が変わった”は神から啓示を受けたことらしく、渋谷で大量殺戮して多くの人を神の御元に導いてあげようと計画します。

完全におかしいんですけど、ぱっと見普通の人なので余計怖い。女性スタッフに突如キレるとこなんか、うわぁ・・これヤバい人だって匂いがプンプンする。江野が「世の中、変なやつがいっぱいおるな」とか言うのでおまえがな!と全力でツッコむこと間違いなしです。

 

江野の殺戮計画に協力することになった白石監督。二人が爆弾の材料を買い込んでいると、通りかかった男に突然怒られます。

【↓住宅街で急に白Tシャツの男に怒られる。(手前の赤Tシャツが江野です)】

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白T男は江野を非難しているので善玉っぽいのですが、なんかこの人も怖い。
悪い変人と善い変人で対立したら、善い変人が圧倒したって感じ。

 

それでなんやかんやあって、結局江野の自爆テロは成功します。現場は阿鼻叫喚の大惨事。江野の”救済”は成功してしまいます。

数年後、共謀罪で刑務所から出てきた白石監督は居酒屋にいました。

【↓メニューの「バイオ鶏サワー」が気になる。】

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死んだ江野から「あの世」のビデオレターを受け取った白石監督。そこには江野が地獄で白石監督に助けを求める姿が映し出されていました。人々を救済できると信じて自爆テロを行った江野は地獄に送られ、無限の苦しみの中にいたのです。神ではなく、悪魔の声に踊らされていたことを知った白石監督。

 

なんか邪悪なものに取り憑かれて大量殺戮した人を取材したよ!っていうお話でした。

【↓面白い映画だけど買わなくていいと思います。

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 【こちらも同監督のモキュメンタリー映画。謎の霊媒師・NEOの登場で一気に漫画くさくなりますが面白いです。】

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【↓アンガールズが3分ぐらい出てます。祟りを描いたモキュメンタリー。】 

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【↓江野役の宇野祥平さん主演。ハマリ役すぎて本当に怖い。

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【↓白石監督作品。マッド医者がちょっとビートたけしに似てます。女優さんの乳ポロリありですが、グロ耐性ない方は絶対観ないで!】 

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