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【両足切断】フランス人に勧めたい!日本のダークファンタジーアニメ5選【脳みそバーン】

 

はい、唐突に始まりました

「フランス人に勧めたい日本のダークファンタジーアニメ5選」

2019年最初の記事は両足切断と脳みそバーンでお送りします。

今年もどうぞよろしくお願いします。

   

このあいだ散歩していると道ゆく男性に「タイ人ですか?」となんの脈絡もなく質問され、「いいえ日本人です」と答えたミロです。フランスに住んでいます。

 

しかもそのあとそのアラブ系らしき男性に

 「日本と言えば・・第二次世界大戦で・・ドイツと同盟を結んでいた国?」

 と聞かれたんだよ。

 

「あ・・私、この角度から日本という国を説明することになるの・・」

と一瞬不安になった。

 

▼ちなみに私がここ10年間でフランスで間違えられた人種ランキング(私調べ)

 

1位・・タイ人 

二言目には「タイ人ですか?」と聞いてくる人の多いことよ。タイで旅行者ボッタクリに遭いにくいというメリットがイイネ!👍

 

2位・・中国人 道を歩いていたら高確率で知らん人にニーハオ言われる。フランス来て最初の1、2年はニーハオ恐怖症になった。

 

3位・・日本人 「わかります〜!?逆にどの辺が日本人ぽいですかね!!?」

 

4位・・韓国人 ・・・うん、惜しいんだけどね。ピンポイントで違うんだよね。

 

5位・・マレーシア人←NEW!! 

服屋のお姉さんに聞かれたよ。 

お姉さん:「で?マレーシアに帰る予定はあるの?(ニッコリ)」

 

ちなみにマレーシアに帰る予定はない。

 

タイトルに全然関係ない前置きが長くなりましたが、ここフランスには日本のアニメ好き人口がかなりいます。

ワンピース、ポケモン、ジブリ(特に千と千尋、ポニョ)・・・

そういうのでも全然いいんだけど、いいんだけども!!

 

 

そんなフランス人にこそ、私はあえて

「これを見ても日本のアニメが好きって言えるの!!?(怒涙)」

と鬱アニメをぶつけたい。

 

フランス人に勧めたい!日本のダークファンタジーアニメ5選 目次

 

ランキング形式で記載しています。順位が上がるほど鬱度も上がっていきますが、1位は血生臭さの中に清々しささえ感じるかもしれません。

ネタバレ含むので未鑑賞の方は気をつけてね!

  

5位  JIN-ROH(人狼・2000年)

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【予告編】


Jin-Roh: The Wolf Brigade 人狼 (1998) HD trailer

 

押尾守監督による近未来アクションアニメ映画。残虐描写により、日本での映画公開時はPG-12指定されている。

警視庁直属の部隊「警視機動隊」と公安の間に秘密裏に作られた部隊、人狼。レジスタンスの少女の自爆を止められなかった機動隊員・伏(ふせ)は警察アカデミーで再訓練を受けることになる。

ときを同じくして出会った自爆した少女の姉と頻繁に会い、心を通わせるようになるが・・。

殺人兵器として生きる狼は人の心を持ち、人間らしく生まれ変わることができるのか。

死の間際、少女が読み上げる”赤ずきん”の声がどんどん大きくなっていくのがめっちゃ怖いです。

 

▼ちなみに韓国で実写化されています。雰囲気出てる。


JIN-ROH – THE WOLF BRIGADE (IN-RANG) Live Action Teaser

 

人狼 JIN-ROH [Blu-ray]

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4位  バイオレンス・ジャック(OVA版・1986年)

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【予告編】


'Violence Jack' (1986) - Teaser Trailer

  

舞台は巨大地震により荒廃した世界。無法地帯を暴力で支配する”スラムキング”とそれを阻む”バイオレンスジャック”による死闘を描いた原作漫画のアニメ版。

バイオレンスジャックは「デビルマン」で破滅した世界の続編とも言われています。

 

両足切断、集団レイプなど現代ならば間違いなく発禁確定、人間の尊厳をこれでもかと踏みにじるシーンの連続にあなたは耐えられるか。

まさにバイオレンスなジャックが大暴れする世紀末叙情詩アニメの決定版。

 

両足切断された人はその後お腹をチェーンソーで引き裂かれて死亡します。「こんな死に方嫌だなぁ」のオンパレードなのでご注意ください。

ちなみに永井豪と言えば人犬、四肢切断ですが、こちらのOVAには出てきません。その点だけは安心して観られるかも。

 

弱者が必要以上に虐げられる胸糞展開の後、ジャックが暴れまわり悪者皆殺しスッキリパターン多し。

あえて惨劇を待っているのか?と疑いの目をジャックに向けてしまうほど、ジャックの到着がだいたいいつも遅れます。

  

 

 

 

ここでちょっと小休憩: 闇芝居(2013年)

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都市伝説を題材とした5分枠のショートアニメ。

ダークファンタジーではないんですけど、なんとなく中途半端なホラーがオムニバスで観られるTVシリーズです。

次の話こそ怖いの来るか・・!?と期待しては、今回のは怖くはなかったな・・の繰り返し。で、いつの間にか3期ぐらいまで観てしまうことに驚愕。

 

短時間でうすら寒いホラーアニメをご覧になりたい方は必見です。ガチ心霊ホラーでもなく、かといってコミカルに走るというわけでもない、中途半端に怖い短編ホラーアニメをどうぞ。

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 私的には第1期1話目の「お札女」と第2期3話目の「ビデオ」がまあまあ怖いです。

 

 

 

3位  僕らの(2007年) 

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【▼神OP曲はこれだ!】 


ぼくらの OP

 

「操縦すれば死ぬ、それがゲームのルール。」

 

そしてこのゲームは必ず操縦する順番が回ってきます。

誰がそんな全弾入りロシアンルーレットやるねんと突っ込みたいところですが、選ばれた14人の少年少女がやってくれるんだって!

世界を救うために巨大戦闘兵器「ジ・アース」に乗って、迫り来る敵と戦う ”僕らの” 物語です。

 

上の画像でうっすらと消えていく文字、「ぼくらの」の「の」が主人公たちの運命を暗示しているよう。原作漫画より若干マイルドになってはいるものの、エヴァの世界観を期待すると妙なリアルさにびっくりすることになります。

操縦者に選ばれた少年がだんだん精神衰弱気味になって、想いを寄せている女子をレイプしようとするところなど「うわぁ・・」ってなる。

 

子どもたちが命をかけて世界を救うという鬱前提のわりに、死へ向かう彼らの覚悟、残された時間の使い方などをしっかり描き切ってくれている作品です。

最終回は綺麗にまとまって終わるところも良し。

淡々としたストーリー展開は「少年少女自己犠牲系ロボットアニメ」影の金字塔

 

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2位 テクノライズ(2003年)

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 【予告編】


[AMV-Trailer] Texhnolyze - City Of Madness (Watch in HD!)

 

画面が常に暗い、地下通路みたいなところを延々と歩いている、閉鎖された空間、主人公が無口(というか4話あたりまで3行ぐらいしか喋らない)・・・視聴者を第1話から選定する鬱アニメ。

流9洲(ルクス)と呼ばれる荒廃した都市で、片腕を失った男・櫟士(いちせ)が”テクノライズ”と呼ばれる高度技術で新たな腕を得たことから物語が動き出します。

 

何気に第2期まであるんですが、当初26話完結の予定がなぜか4話ぐらいカットされちゃったので後半の駆け足&説明不足感が半端ない。

物語の主軸はヤクザの抗争です。任侠SFモノという不思議なジャンルですが、なぜか市役所の職員がテロリスト化して大量殺人を繰り広げたりする。そして明確な動機も説明されない。

とりあえず「半端は駄目」なんだって。

 

主人公の暮らす”ルクス”は、統括第九小地獄”の略なんだとか。地獄て。怖いよ。

ルクスは地下にある設定なんですけど、では地上はと言うと、そこには平和すぎて存在が影のようにぼやけている人々が住んでいる。

 

静止画から静かに満ちる狂気に耐えられる気がしない。

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 そして2期目はなんだかよくわからないまま気がついたら最終話ですのでご注意を。

 

男気溢れるヤクザが肉塊になったり、その秘書が性奴隷にされたり、ゲイ属性のある美少年ヤクザが父親と近親相姦気味だったり、お色気敏腕女医が急に引きこもりになったりします。

なんだか詰め込みすぎな気もしますが本当にこんな内容です。

 

▼ボディを機械化した人々。装甲の中には芋虫風の入れものが収まっており、中に臓器が詰まっています。とにかく神デザインなので一見の価値ありです。

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ちなみに最終話はヒロインが黒幕に首だけにされてしまうよ!

 

主人公の名前の漢字読めなさすぎ、キャラクター全員が淡々としすぎ、物語説明不足すぎなど、二瓶漫画が好きな方にはおすすめ要素満点の作品です。

  

 

 

1位 ジェノサイバー 虚界の魔獣(OVA・1994年)

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 【▼youtube動画。画質はあまり良くないです。】


GenoCyber

 

栄えある第1位は知る人ぞ知る ”ジェノサイバー虚界の魔獣”。

こんなの作って大丈夫?と問いただしたくなる、超傑作スプラッターアクションアニメです。

 

三部から成る物語はいずれも登場人物全員が死亡もしくは精神が崩壊して廃人化するパターン。ジェノサイバーの絶対的力を見せつけるためだけに血と臓物、脊髄と脳漿が飛び散ります。高確率で脳みそバーンが出てくるので注意。

 

しばらく悪夢にうなされること間違いなし、非日常を目撃したい方は鑑賞必至。

老若男女、金持ち貧乏人問わず等しく死が訪れる。なんならジェノサイバーに全然関係ない人々にも巻き込まれ死が待っています。

 

 

エレインとダイアナは双生児。生まれながらに「ヴァジュラ」という神秘の力を秘めた二人が一体化したことにより、最強の生物兵器・ジェノサイバーが目覚めます。

世界を制する九龍グループが送り込んだ殺し屋とジェノサイバーとの激戦により香港が壊滅。その死闘は航空機をも墜落させます。この殺し屋が三体いるんですけど、この人たちの最終変体が絶妙に気持ち悪い。キャラデザの方グッジョブです。

 

その後ジェノサイバー化したエレインは未来にタイムスリップしたり、ガンシップに追われて現地の子供と砂浜を逃げまどったりします。ガンシップに攻撃された子供たちが吹き飛ぶ画が異様に気合入ってる。ちょっとスローモーションになるし。

 

ちなみにヴァジュラノイドというアンドロイド戦闘兵器も登場します。ジェノサイバー化したエレインに普通にバラバラにされますが・・。

 

そして劇中でジェノサイバーが生まれた原因を説明してくれてるんですが↓

 

人間の体をスキャンすると黒い無数の影が見える、これがマインドシャドウと呼ばれるものであり、そのシャドウに気のエネルギーが風のように吹く、それをヴァジュラと名付けた。マンダラという機械に入ることにより、マインドシャドウを大きくしてヴァジュラを最大まで高めることができる。

 

???

 

ヴァジュラと名付けた、のところまで何回も繰り返し読んでるけど全然意味が理解できない。

 

しかも作画が妙に細かくてリアルなんだよぉ。自分たちが好きなものを全力で作りました、という製作陣の気概が伝わって来るアニメです。

 

「あぁ・・自分、頑張って観たなぁ。」

鑑賞後に脱力したいあなたにオススメです。

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▼最新ネタバレ記事は、話題のアノ映画だ!!雑にネタバレしてます。

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